✍️ この記事の執筆・監修
就活攻略メディア『シュートク』運営事務局
採用代行(RPO)の現場で、企業の採用基準と学生の評価データを管理しているスタッフが監修。「なぜ他社ではなくウチなの?」というキラー質問に対し、エンジニア向けAIツール『Claude Code』を使って複数社分のIR資料を効率的に比較分析し、説得力のある「逆質問」と「志望動機」を作成するリサーチ術を公開します。
▼複数社の戦略と課題を一覧表(マトリクス)で比較している様子

「食品メーカーや製薬、インフラ業界の大手を受けたいけど、各社の違いが全く分からない…」
「面接で『それってA社でもB社でもできるよね?』と詰められて言葉に詰まった…」
人気業界の大手企業は、ビジネスモデルが似通っているため、「競合比較(なぜ他社ではなくウチなのか)」が選考通過の大きな壁になります。これを乗り越えるには「中期経営計画」や「統合報告書」などのIR資料を読み込むのが有効ですが、1社あたり100ページ以上ある資料を何社分も読み込むのは非効率です。
エンジニア向けAIツール「Claude Code(クロードコード)」を活用すれば、複数社分のIR資料をテキスト形式に変換した上でAIに読み込ませることで、各社の「今後の戦略」「注力領域」「弱み」を比較するマトリクス(比較表)を効率的に作成できます。ただし、PDFのテキスト変換やAPI利用料など、事前に必要な準備があります。この記事では、その具体的な手順を解説します。
第1章:採用代行の暴露。「社風」や「理念」だけで企業比較をすると評価されにくい
採用代行の裏側で、面接官が学生をどう評価しているかを見ていると、評価されにくいパターンがあります。
「御社はA社と比べて、挑戦を歓迎する社風だから惹かれました」
「企業理念の〇〇という言葉に共感したため、他社ではなく御社を志望します」
「社風」や「理念」は採用パンフレット向けの表現であり、事業戦略の本質的な違いを説明できていません。面接官からは「A社だって挑戦しているし、理念はどの会社も似通っている」と受け取られる可能性があります。
より評価されやすい競合比較とは、「A社は現在〇〇領域に投資しているが、御社は××領域の海外シェア拡大を中期経営計画で掲げている。私の強みは御社の方向性でこそ活かせる」という、事業戦略に基づいた論理的な説明です。
第2章:企業研究に役立つ「IR資料(統合報告書)」とは?
事業戦略の違いを知るための情報は、採用サイトには載っていません。企業の公式HPにある「投資家向け情報(IR)」の中に含まれています。
🔥 企業研究に役立つ2つの資料
向こう3〜5年で、会社が「どこに予算を使い、どんな事業を伸ばし、どんな課題を解決しようとしているか」が書かれた戦略のロードマップです。
財務状況だけでなく、非財務情報(ESGや人材育成、DXへの取り組み)まで網羅された、その会社の現状と将来のビジョンをまとめた資料です。
これらに書かれている「課題」や「戦略」を理解することで、面接官が日々考えている課題に沿った志望動機や逆質問が作りやすくなります。
第3章:企業比較に「Claude Code」を活用するメリット
とはいえ、これらの資料は100ページを超え、専門用語だらけです。複数社分を自力で読み比べるのは非効率です。ここでAIツールの活用が有効になりますが、使い方には注意が必要です。
⚠️ 利用前に必要な準備と注意点
Claude CodeはAnthropicのAPIキーが必要で、使用量に応じて料金が発生します。また、PDFファイルはそのまま読み込めないため、事前にテキスト形式(.txt)に変換する必要があります。さらに、複数社分の大量テキストを一度に処理するとコンテキストウィンドウ(一度に処理できる情報量の上限)を超える場合があるため、資料の分量によっては分割して処理する必要があります。AIの出力には誤りが含まれる場合があるため、元の資料との照合も忘れずに行ってください。
第4章:面接で印象に残る「逆質問」の作り方
Claude Codeで作成した「比較マトリクス」を活用できる場面の一つが、面接の最後にある「何か質問はありますか?(逆質問)」のタイミングです。
「御社の中期経営計画を拝見し、今後は〇〇領域の海外展開に注力されると理解しています。競合のA社も同領域を狙っていますが、IR資料を見る限り、A社はM&A(買収)中心、御社は自社開発中心で攻めているように見受けられました。現場にいらっしゃる〇〇様から見て、この『自社開発中心の戦略』がA社に対して優位に働いていると感じる場面はどんな時でしょうか?」
この種の逆質問は、複数社のIR資料を比較した上で現場の意見を求めているという点で面接官の印象に残りやすくなります。ただし、内容の正確性が前提です。AIの出力を鵜呑みにせず、元の資料で確認した上で質問するようにしてください。
第5章:【コピペOK】競合を比較する「マトリクス生成プロンプト」
比較したい企業のIR資料をテキスト形式(.txt)に変換してフォルダにまとめ、Claude Codeを起動した上で以下のプロンプトを使用してください。出力には時間がかかる場合があり、内容に誤りが含まれることもあるため、必ず元の資料と照合してください。
🔒 コピペで使える「競合比較プロンプト」
複数社のIR資料を横断的に比較し、
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まとめ:深い企業研究が、面接での差別化につながる
就活において、企業の事業戦略を深く理解した上で志望動機や逆質問を準備することは、「企業理念への共感」だけで語る学生との大きな差別化になります。
Claude Codeを活用してIR資料を効率的に比較整理しつつ、出力内容を自分で確認・咀嚼した上で面接に臨むことで、経営戦略に踏み込んだ説得力のある会話ができるようになります。AIの出力はあくまで補助です。内容を自分の言葉で語れるよう、理解を深めることが面接突破の前提です。
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